山北八幡宮仁王像

 山北八幡宮本殿左奥には石造りの2体の仁王像がある。
 神仏習合の頃は、楼門の両脇にあったそうだが、明治元年廃仏毀釈により現在の場所に移ったと記録がある。
 奉納者は氏子である山北郷原倉村の袖七とゆう盲目の琵琶師で、次この世に生まれ変われるなら相撲取りのような大きな身体で生まれたいと願い寛政11年(1792)11月に自分の名の一字を取り『袖都』の名前で山北八幡宮に奉納された。
 現在玉東町指定文化財となっております。

千年杉

 この杉は山北八幡宮創建時に植えられたと伝えられています。
 1300年以上前はこの辺りは海と川で、船にて大阪を出発し、朝鮮に渡り杉の苗を持ち、宇佐の地にて八幡様の御分霊を持って来たと言われております。
 その際に、ここの河ノ浜なる清らかなる湧水で禊をし杉を植え、神輿岩に神輿を置き据えて西の山にお宮を建てたとの事です。
 平成2年4月9日には、ふるさと熊本の樹木へ登録されています。

古神官

 山北八幡宮には、古神官(ふるじんがん)と呼ばれる氏子が16人いる。
 この古神官は、山北八幡宮創建当時神官としてお宮に神明奉仕をされていた。
 現在は、神職をしているのは、宮司家のみですが、12月19日の古祭(ふるまつり)では、みんなで集まり先祖の慰霊祭を行なっています。

山北八幡宮御祭礼

春季例祭

 春季例祭は、2月19日に行われます。祈年祭同様、農耕の初めにその年の豊作を神様に祈る大切な祭りです。
 その昔は、秋の例祭のみでしたが、江戸時代の天明2年(1782)より春の例祭を始まるとの記録があります。
 春祭りは、地元山北小学校の5.6年生が奉納相撲を行い、神楽が舞われます。

秋季例祭

 秋季例祭は、11月19日に行われます。新嘗祭同様新穀感謝し、神様へ供える大切なお祭りです。当社では、創建日でもあり、もっとも縁がある1日です。
 秋祭りには、神幸祭にて、馬追、御旅所にて神楽奉納もあります。
 還御後に神事を行い、夕刻より西安寺神楽が舞われます。夜神楽には、最後に鬼さんと言われる『二天』なる舞があり、子供たちは鬼役の神楽手を見て泣いて逃げまわります。

powered by crayon(クレヨン)